コラム

2019.5.17

平成・令和は無縁社会なのか?100年に1度の社会変革に迫る。

昭和は古き良き時代だった。

人と人との温かい繋がりが残っていたし、経済成長もしていて皆が同じ目標に向かって一丸となって努力していた。

そんな話を聞くことがありますよね。

 

 

 

・・・。

 

 

・・・・・。

 

 

・・・・・・・・え???

 

 

生まれた時にバブルが弾けて、日本経済が下降していった平成世代は?

これから人口がドンドン減っていくのが明白な令和世代は?

お先真っ暗な社会が待っているってコト!!??

 

 

いきなり取り乱しまして失礼しました笑

日本10周ライターのブルゾンみきお(@OOHORI_bicycle)です。

 

平成の次の元号が令和と決まり、新しい時代を迎えるわけですが、高度経済成長を遂げた昭和とは違って平成・令和は経済減退・人口減少と日本を取り巻く環境は不利な時代となりそうです。

しまいには人と人の繋がりが薄れる「無縁社会」なんて言われてしまう始末・・・。

 

これから未来に向けて自分の暮らしを作っていこう!と考えているタノクラ読者のみなさん!

どうすなんすか?そんな状況?

 

・・・・ということで、今回は平成・令和は無縁社会なのか?と題して、100年に1度の社会変革をタノクラ的目線から斬り込んでいこうと思います!

この記事の目次

日本は無縁社会になってしまったのか?

ぱくたそー夜景
無縁社会という言葉は、2011年にNHKが放送した「無縁社会〜新たなつながりを求めて〜」という番組にて使われた言葉です。

単身世帯が増え、人と人との関係が希薄となりつつある日本の社会を表した言葉で、各方面から様々な反響を呼びユーキャン新語流行語大賞トップテンにもノミネートされました。

 

 

実際に、内閣府「社会意識に関する世論調査」によると日本における近所づきあいは全体的に年々減ってきていることがわかります。

社会意識に関する世論調査より

 

しかし、一方で血縁・地縁・社縁といった「場」の影響力が低下していますが、カタチを変えて「縁」は残っており、日本が無縁社会になっているとは一概には言えないと主張している人もいます。

例えば、親戚や地域との付き合いは減っていたとしても、SNSなどを介して全く知らない人とコミュニケーションをとる機会は確実に増えたはずです。

 

実際に若い女性で娯楽でつながる友人関係に関しては年々増え続けています。

 


また、おじいちゃんと一緒に住んでいなくても、家にいったり、メールや電話でコミュニケーションを取ったりすることはできるでしょう。

 

町内会の組織率の低下に関しても、町内会とは別にママ友同士で女子会を開催していたりと、よくよく見てみると地域との関わりはカタチを変えて続いていたりします。

こういった意見を踏まえると、「日本は無縁社会になってしまったのか?」という問いに対して明確にYESと答えることはできません。

 

しかし、日本は自殺率が先進国の中でも非常に高く、年間で3万人以上が孤独死しており、今後単身の世帯が増えていくというのは事実です。

無縁社会は、新しい社会に移る過渡期

ぱくたそ ビル3
では、なぜ日本は無縁社会とよばれるような状態になってしまったのでしょうか?

少なくとも無縁社会になりたくてなったわけではないはずです。


実際に、2017年の社会意識に関する世論調査において「地域での付き合いは必要ない」と回答した人はわずか0.9%となっています。

 

地域の人との付き合いを持ちたいと思っている人が多いにも関わらず、実際には繋がりを持てていないというのが現状なのです。

そして、かつて高度成長期に有縁社会(=ムラ社会)から都会に出てきた若者は、「孤独」ではなく「自由」を求めて都会に出てきました。

 

ぱくたそー握手

 

「より良くなろう。」「豊かになろう。」としていたわけで、「孤独になろう。」と思っていたわけではありません。

 

そういった意味で現代日本の無縁社会は、新しい社会を求める過渡期に誕生してしまったのだと言えるでしょう。

「縁」と「自由」両方を持つコミュニティが求められる


そんな、過渡期にある日本において求められるのは、かつて日本の有縁社会(村社会)が持っていた「縁」と都市社会が持っている「自由」を兼ね揃えているコミュニティなのではないでしょうか?

 

ただ単に昔に回帰するのではなく、個人主義を突き詰めていくのでもなく、互いの良い部分をうまく組み合わせていくべきです。

そして、そういったことに気づき始めている人は、既にかつて日本の有縁社会(村社会)が持っていた「縁」と都市社会が持っている「自由」を兼ね揃えているコミュニティを模索し始めています。

有縁社会(村社会)側からのアプローチ

有縁社会(村社会)側からのアプローチとしては、各地で行われているお寺の新しい活用が挙げられます。

例えば、東京・神谷町にある光明寺では「神谷町オープンテラス」と称して本堂広縁を一般に解放。

 

お寺から地域、そして日本を元気にする!次世代の住職たちのお寺づくりを支える「お寺の未来」より

 

これには、「お寺は入りづらい」「お寺に行くのは墓参りの時だけ」というイメージを払拭し、気軽に立ち寄ってもらおう!という狙いがあります。

また、それだけではなく、寺子屋や地域の相談所といった、お寺がかつて持っていた機能を現代風にアレンジして復活させようという計画とも連動しているのです。

 

お寺から地域、そして日本を元気にする!次世代の住職たちのお寺づくりを支える「お寺の未来」より

まずは、お寺でライブ・お寺でヨガ・お寺で婚活といったユニークな取り組みでキッカケを作り、お寺に足を運んでもらう。

そこから、参加者同士やお寺を中心としたコミュニティを作り上げていくのですが、読んで字のごとく、「その場所に住む職業である」住職がいるからこそ、成り立つのです。

 

これは、かつて日本の有縁社会(村社会)が持っていた「縁」と都市社会が持っている「自由」を兼ね揃えているコミュニティづくりを、有縁社会(村社会)側から成し遂げようとしていると言えるでしょう。

都市社会側からのアプローチ

また、都市社会側からのアプローチとしては、個人と個人を繋ぐようなサービスが数多く出てきています。

例えば、KitchHike(キッチハイク)は料理を作りたい人と誰かと一緒に食事をしたい人をマッチングさせるサービス。

 

Kitch Hike HPより

「食卓を共にすることで交流を深める普遍的な習慣を現代に」という思想のもと、みんなで食べる「みん食文化」を都市で復活させる取り組みをしています。

また、シェアハウスの数が都市部で急増しているのも似た流れです。

シェアハウスの市場規模は2015年からのの2年間で、なんと239.3%も増えています。

 

しかも、かつてシェアハウスに入居する人は生活コストを下げるためという理由が多かったのですが、最近ではシェアハウス内のコミュニティを求めて入居する人が増えてきています。

 

これも、かつて日本の有縁社会(村社会)が持っていた「縁」と都市社会が持っている「自由」を兼ね揃えているコミュニティを都市社会側からのアプローチして作ろうとしている事例と言えるでしょう。

社会は人に優しくなろうとしているはずだ

夕日 写真AC
国勢調査が始まって95年。日本の人口は2015年を境に初めての減少に転じました。

それに伴い、ここ数十年には無かったような変化が日本の社会に訪れます。

高齢者や単身世帯が増えるのは確実ですし、今までと同じような社会の仕組みでは上手くいかないことは明白です。

 

しかし、そういった状況に対して各地で打開策を模索しており、社会を善くしようという人の意志は必ず働いているはずです。

いまの日本は100年に1度くらいの大きな変化が起きている時代の過渡期。

 

 

平成・令和世代の若者が新しい感性と技術を活用して人と人との新しい「縁」を作っていきましょう。



この記事を書いた人

ブルゾンみきお

ブルゾンみきお

日本10周中のライター。高知嶺北を拠点に、PC一台で稼ぎつつ定期的に旅をしてます。 地方移住・人材採用・脱サラ・キャンプ・アウトドア・インタビュー・レビューなどが得意分野です。 お仕事の依頼はTwitterのDMまで!(@OOHORI_bicycle)

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