
東京が合わずに田舎にUIターン…後ろ向きの理由で移住したら”都落ち”?
2020.3.6
2018.10.14
おはようさん。島根に移住した婿養子ブロガーはまちゃん(@wakuwakukeigo)やで。
“過疎”という言葉が生まれた島根に、すげぇ移住者がいるという情報をキャッチしたんや。
なんでも、160万円超のクラウドファンディングを成功させて、民泊を作ったとか。
しかも、この大プロジェクトを成功させたのは、知夫里島に住んで1年未満の新卒移住者らしいで!?
これは話を聞くっきゃない!
ということで、今回は島根県の知夫里島まで行って、ハウスマスターとして活躍する余島さんに話を聞いてきました。
23歳若者の素顔に迫るっ!
余島純
島民600人と暮らす地域おこし協力隊。(2017年4月移住)
地区の集会所をつくりなおした学生寮でこどもたちと暮らしている。古民家を改修してゲストハウスを開始。
この記事の目次
知夫里島って初めてきたんですがめっちゃ絶景ですね〜
……あっ! 牛だ!!
放し飼いなので、島の道路にも出てくる牛
知夫にはいっぱいいます。
なんてったって、牛800頭・たぬき2000匹の島ですから。
人口は600人で電車2車両分ぐらいですし。
牛800頭〜!? たぬき2000匹〜!? 人口が電車2車両分〜!?
その反応待ってました。笑
隣の島の海士町が『ないものはない』をキャッチフレーズにしていますが、知夫里島こそ本当に何もない島。
秘境を楽しみたいならうってつけです。
知夫里島の観光名所『赤壁』
おかげさまで非日常味わえてますわ。
ところで、島民はどんな職業が多いんですか?
食用牛を育ててつつ漁師もするというような複業家が多いです。
公務員も実家が漁師だったりと、自然に半農半Xを実践してるので、生活スキルはめちゃくちゃ高いよ!
人口もここ数年で増えてきてるとか?
はい。2年前の4月時点で580人だったのが、現在(2018年)は640人。
去年から地域おこし協力隊を10〜20人雇うようになって、大きく変わってきた感じはありますね。
家族で移住してきたり、Uターンの人が結構多いです。
離島なのに人口増ってすごすぎやで!!!
余島さんは知夫に移住してどれぐらいなん?
2017年4月に移住したので、1年5ヶ月ぐらいになりますね。
地域おこし協力隊として、大学卒業後すぐに移住してきました。
ということは新卒移住者か〜。
一般企業に就職しようとは考えなかったんか?
いえ、就活もしていましたよ。
実は、大手人材会社の「●●●●」からも内定出てました。
でも、12月に今のハウスマスターの仕事を知って、2月に内定蹴っちゃいました。
めっちゃ有名なとこやん!
ぼくが1次試験で落ちたとこや( ;∀;)w
なんでそんな大企業の内定を蹴ってまで、知夫里島に来たん?
ハウスマスターという寮母×教師の仕事に可能性を感じたからです。
実は、大学時代は教師になろうとしてたので、教員免許も取得済。
でも、教員ではなく寮のスタッフとして子どもと関わり、自分に合った暮らしや地域の環境づくりをする過程に関わる方が大事だと気付いたんです。
知夫里島は、今あるものを活かし必要なものは自分たちで作る文化です。
その文化に惚れて、飛び込んでみました。
かっこええー!
余島さんは、教育環境づくりへの情熱を感じますが、何かきっかけがあったんやろか?
子ども時代に、地域ぐるみで子どもを育てるコミュニティに救われた経験が大きいです。
たくさんの方に面倒を見てもらって、環境づくりの大切さを身にしみて感じています。
昔の僕をお世話してくれた人がいたように、知夫里島の子ども達を見守る環境を作っていきたいと考えています。
ほへぇー。
自分のやりたい気持ちを優先して、実際に離島に移住することは誰もができることじゃないよ…
余島さんなら、どんどん理想の環境を開拓していきそうやね!
ふっふっふ…
実は、もう拠点は作ったんです!
な、なんやてー!?
それがココ……「よしまんち」です!
看板も全て手作り
よしまんちの外観
ここが、あの有名な『よしまんち』やったんか〜!
『よしまんち』は、”くらしをまるごとおすそわけしたい”という思いでできた場所です。
ありがたいことにクラウドファンディングで、160万円以上の支援をいただき2018年8月にオープンしました!
クラウドファンディングで160万円の支援を得たプロジェクト
知夫里島に移住して約8ヶ月でクラウドファンディングを成功させるなんて、本当すごい!
知夫里島に行く前から、民泊をしようと考えてたん?
いえ、実は『よしまんち』は民泊をやりたくて企画したのではなく、自分が住みたくて始めたものなんですよ。
偶然この空き家を見つけたことが始まりです。
「好きなことを自由にできる場所にしたい」という話をしていると、協力者が集まり、次第に役場からも応援してもらえるように!
巻き込み力すげぇ!!
役場には、クラウドファンディングの説明することから始めました。
すると「若者がやるなら!」と役場中にチラシを貼ってくれ、島中にチラシを貼って支援をしてくれたんです。
自分の思いを島民に伝えるのって大変だったでしょう?
大きな話になっていきましたからね。
一貫して伝えていたのはたった2点です!
・自分の好きなものを持ち寄って、自由に活動できる場所を作りたい。
・子供たちが集まり「好きなことをやってもいいんだ」と思える場所にしたい。
それで160万円も集まったんだ!
はい。実際、寄付金額の85%は、知夫里島の方々からの支援なんです!
ほとんどクラウドファンディングがわからない状態なのに、時には現金を握りしめて訪ねてくれた方もいましたね。
人のやりたいことに応えようとする感覚が、島の中にあるんやな〜。
素敵や〜。
まさに、知夫の文化あってこそですね。
クラウドファンディングの1ヶ月間は毎日必死でした。笑
DIYをして『よしまんち』をオープンしたそうですが、運営する中で大変だったことは?
こだわりが強すぎて、お客様の好き嫌いが別れちゃうことがしばしば。笑
島のありのままの暮らしを提供したいというコンセプトですが、宿泊者から受け入れられずクレームをいただいたことがありました。
よしまんちのここだけが唯一Wi-Fiが繋がるスポットらしい
”ザ・秘境”という場所にあるので、人によっては不便を感じる場所やろね。
一番辛かったのは、自分のコンセプトや思いが地域住民に伝わらなかったことですかね。
地域の方から、「わざわざ島に来るやつなんかおらん」と否定的な意見をもらったときもあったな…
自分が大切にしていることが伝わらないのは辛いです。
余島さんが大切にしていることって?
好きなことに正直になること。
社会人として論理も大事だけど、自分がビビッとした感覚を大事にしたいんですよね。
自由に生きていきたいっという感覚を大事にしています。
そして、好きなものに夢中になれる場づくりを大切にしていたいです。
今後はどんな暮らしを実現しようとしてるん?
よしまんちを軸に、暮らしを自分自身で作りたいと思っています。
そして、地域住民が『よしまんち』に関われば暮らしが楽になる”おすそ分け圏内”を作りたいですね。
ほぅほぅ。
『よしまんち』に関われば何か恩恵がもらえて、暮らしのハードルが下がるようにしたい。
例えば
・知夫独特のごはんが食べれたり
・いっしょに企画を立てるときの相談相手がいたり
・畑を耕して野菜を一緒に作る、食べることができたり etc
今は農業と食しかないですが、もっとたくさんの人が集めたい!
そして好きなことをするコミュニティをみんなで作っていきたいですね。
楽しそう〜♪
好きなことをして、それで生活できるようになったら、まさに理想の暮らしやんね。
余島さんにとって、”楽しい暮らし”ってどんなイメージ?
『ワクワクすることが連続的に起きる暮らし』、かな?
めっちゃ素敵やん。そこんとこもっと詳しく!
あざっす。笑
自分が楽しんでるようで、「他の人もワクワクするんじゃね?」と考えて繋がっている暮らしです。
「Aさんをコレに誘ったら喜ぶだろうな〜」と思って誘ったり、自分もその周りの人のワクワクが繋がった時、絶対楽しいはず!
今日は環境づくりの話をたくさん聞いてきたけど、余島さん自身が『場』になるというイメージが近いかもやね。
そう、それです!
自分自身を『場』として、勝手に色んな人が繋がっていくっていいですよね。
そんな思いもあって民宿の名前を、『よしまんち』って名前にしたんです。
いかにも地方創生っぽい名前は、絶対にしないと決めてました。笑
知夫をもじった「ちぶハウス」とか?w
そうそうw
気軽に遊びにきてもらえるような名前になったと思います!
最後にこれを読む楽しく暮らしたいと思ってる読者にメッセージをちょうだい!
知夫は余白をちゃんと守ってきた場所。『よしまんち』に泊まって、感じてほしい。
日本にはそういうところも多いし、自分の入りたい余白がある地域はいくらでもあると思うで、ぜひ、見つけていただきたい。
好きに生きるという生き方は、田舎からしたらどんどん広がってほしい生き方です。
どこか余白がある場所に行って、「こんなことやりたいんですよね」と話しかけてみてください。
多分、どこかで話が繋がります。そして、言い続けてみること。批判されても、無視されても、興味持たれなくても。
僕が空き家(今のよしまんち)を見つけた時も、最初、所有者が誰かわからなかった。
周囲に「ここ好きなんですよー」と話していたら、どこかで、誰かが紹介してくれて繋がりました。あなたが好きなことができるフィールドが田舎にはたくさんあります!
まずは、一歩踏み出してみましょう。
熱いメッセージありがとうやでー!
また、知夫里島には来たいと思ってるから、これからの『よしまんち』を楽しみにしてるな!
いつでもおいでください〜♪
大企業の内定を蹴って、人口600人の知夫里島に来た余島さん。
やりたいことのために民泊まで作ってしまうなど、日本で最も楽しく暮らしているひとりでしょう。
・地域住民とお茶を飲みに行ったり
・矢倉を組みに行ったり
・サザエを取りに行ったり
と、すっかり知夫里島に溶け込んでいました。
その背景には、子ども時代に地域ぐるみで面倒を見てもらったこと、海士町の教育経験があったようです。
ぼくは余島さんから話を聞き、楽しく暮らす環境は「好きなことを口に出す」ことから始まることを学びました。
さぁ、一緒に好きなことを叫んで、楽しい暮らしを引き寄せましょう!
またなーーー!!!
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