
休学×弟子入りという選択肢 感性のままに渡り歩く22歳女子に話を聞いてきた
2020.2.27
2018.10.1
みなさん、初めまして!
この度、次世代型コミュニティメディア『楽しく暮らして悪いのか?』でライターをさせていただきます、橋本和明、通称 はっしーです!
最初の記事では、ぼく自身が今の暮らしをはじめたきっかけと実際にその暮らしを始めてみて、実状はどんな感じなのかについてお話をしていこうと思います!
クローズドなメディアなので、収入などリアルなところも書いているので参考にしてみてください(^○^)
大学3年生まで、部活動一筋だったぼくは、部活をやめたことをきっかけに、「自分って何がしたいんだろう?」と迷走するようになりました。
そして、周りでは就活や公務員試験の準備を始めている人たちが多い中、なんのためにそれをするのかがわからなかったぼくは、とにかく興味があることに首を突っ込みまくっていました。
そうした経験から、なんとなく「田舎や地域といわれる場所に住みたい」と思うようになりました。
しかし、素直にその気持ちを形にするためのハードルは高く、一般的な就職活動などもしていました。
その時のぼくは、自分の気持ちを強引に社会に合わせようとしていたので、全くうまくいくはずもなくさらに迷走していました。
そんなある日、
Twitterに悩んでることを投稿したところ大学の先輩から「こまったひと夏ニイガタ来てみる?」とかるーく誘われ、
何も考えず「自分の思いのままに動いてみよう」と就活をほうりなげて「にいがたイナカレッジ」というところで行われていたインターンに参加することを決めました。
インターンで訪れたのは、荻ノ島(おぎのしま)というかやぶき民家がある人口25人ほどの小さな集落。
インターンの内容は集落で80年以上生きるお母さんたちの聞き書き集を作るというもので、1か月間のインターン中はお母さん方を中心に集落のみなさんにとてもよくしてもらいました。
そして集落の考えるこれからの地域のあり方に共感し、インターンでお世話になったお母さん方が好きなこの集落の風景をこれからも繋いでいきたいと考えるようになりました。
その時、集落の会長に
「来年も1年間インターンをとってください」
と交渉し、就活をやめてぼくは卒業後に新卒で新潟に移住することになったのです。
いま、田舎暮らしをしたいと考えている若者は多いのではないでしょうか?
ぼくの周りにもたくさんいますが、そうした人でも田舎暮らしをするのは「会社で働いて、お金を貯めて、老後になってから」と考えている人が多いのかな?という印象です。
その考えを否定するつもりは全くありませんが、ぼくにとってのタイミングは今しかないと思い移住を決めました。
タイミングだと感じた理由は、2つあって、自分の性格的な部分と1か月のインターンで集落をみて感じた事です。
性格的な部分としてはぼくはすごく怠け癖が強く、周りにも流されやすいタイプです。なので一度就職してしまったらそのままズルズルとやりたくなくてもその仕事を続けて抜けられなくなるということが想像ついてしまったこと。
その状況に陥れば確実に自己嫌悪になりさらにその状況が悪化すると考えたからです。
もう1つは、そして1か月のインターンでお世話になったお母さん方は86歳や90歳の方々でした。たとえばぼくが5年働いて戻ってきても、もしかするとその間に何人か亡くなる人がでてしまうかもしれない。
それは悲しいし、もったいない。
そう思うようになり、ぼくにとっては「今がベストだ!」という結論に至りました。
『新卒で移住して何をしてるんですか?』
『地域おこし協力隊ですか?』
と聞かれることがぼくの場合たくさんありますが、初めにいっておくと地域おこし協力隊ではありません。
ぼくは現代の百姓と名乗ってツイッター(@zakukai69)などでも行なっています。
現代の百姓というのはぼくが作った造語なのですが、百姓というと=農業 と考えつく方がほとんどかと思います。でも、ぼくの解釈は死なないくらいなんでもできる人=最強というものです。
ぼくは最強になりたいと思っています!(笑)
そもそもなぜ百姓なのか?
それをひと言で答えると「人は信じているけど、いまの社会のことはあまり信用してないから」です。
今の社会はお金での等価交換を基本とした社会構造だと考えています。
お金はとても便利ですが「金の切れ目が縁の切れ目」といわれるようにとても切れやすく、冷たく、脆い。
そして東日本大震災をはじめとして近年は災害が多発していますが、お金に依存して生きてしまうとお金が使えなくなれば、物が買えなくなれば生きていけない。生きる術を持たない。持っていても都市では使い物にならない。
それよりも自分で暮らしを作れる場所で作るほうがこれからの社会では強いと考えたからです。
ぼくのいる荻ノ島は雪国ということもあり水が豊富。米や野菜は育てられる。魚は釣りにいけば取れる。
住む場所もあるということでお金が使えなくなっても最悪死ぬことはないです。これはいまの社会ではすごく大切なセーフティーネットだとぼくは考えています。
そして「百姓」ではなく「現代の百姓」として活動していることにも意味があります。
いまぼくは25世帯60人ほどの集落で生き、これからの集落をどう次の世代に繋いでいくか考える立場にあります。
人口減少と高齢化がより進んでいくそんな社会で、これからは集落単体で生き残っていくことは難しいなと考えました。
災害がこれから悪化していくことを考えても1つの地域が独立して生きていくということはリスクが高いと考えられます。
ですので独立するのではなく横のつながり=仲間を全国につくることが重要だと考えました。
ぼくはそのためにTwitter・ブログを中心に情報発信をしています。
たとえば食べ物をとって考えてみても、その土地の名産品や逆にいまでは余ってしまっているようなものなど交換することで互いの地域を支えられるかもしれない。
伝統のあるお祭りが人口が少なくて存続が難しいならその横のつながりから仲間を呼べばいい。それは現代の薩長同盟のようなものでこれからの社会地域が生き残っていくにはとても重要になると考えたからです。
昔に戻って百姓をするのではなく、現代に適応して新しい繋がりや技術を活かしていく。そういう意味を込めてぼくは「現代の百姓」と名乗っています。
さて、気になるのは暮らしや稼ぎについてだろうと思います。
せっかくなので、ドドンとリアルな数字も出しちゃいます!!
はじめに収入からみていくと月の収入はだいたい17万円前後です。
収入源は大きく分けると4つです!
まず1つ目は、集落にあるかやぶき宿の事務局長の仕事。情報発信や宿周りの草刈り、イベントの手伝いや企画など、宿のこれからを考える仕事で月50000円。
2つ目は、庭園の清掃。集落から車で5分の場所に貞観園という素晴らしい苔の庭があります。そこで週2日庭園内の草抜きや落ち葉とりなどを行っています。朝8時〜夕方5時までの9時間(10時、12時、15時に休みあり)で自給1000円。天候次第ですが月に50000円くらい。
3つ目は、新聞配達。毎朝4時40分に起きて約1時間ほど50件くらいの家を回ってます。お金は1軒 1カ月〇〇円という感じで新聞の種類にもよりますが1カ月36000円。夏にはボーナスもありました。
4つ目は、草刈り。毎週土曜日は集落の道路脇や農道脇の草刈り。朝9時〜夕方3時半までの6時間半(昼休憩や間の休憩あり)で7400円。月4回で29000円です。
いまの季節の現在の収入源はこの4つですが、秋は米作り(今回は40袋ほど取れそうで30袋は1つ10500円で売れるので諸経費を抜いて20万ほどにはなる予定)、かやぶきの材料あつめ、材料づくり。冬は雪下ろしや雪道づけなどの仕事があります。
次に支出についてみていくと月に11万円前後です。
まず、家賃ですがぼくはかやぶき屋根の一軒家に住んでいるますが0円で住めています。
それは集落の会長が若者の暮らしなどに理解のある人で未来への投資的な意味でタダにしてくれているという心意気です(交渉は必要ですが、こういうケースは地方いくとよく聞きます)!
光熱費は水道、ガス、電気代で1万円ほど。家が大きいので電気代が5000円ほどで割高になっています。
通信費は格安スマホなので月3600円。宅内ルーターが6000円ほどなので合わせて約10000円。
車は月1万円でレンタル。ガソリン代は約1万円ですが、冬期間は倍ほどかかる場合もあります。新聞配達で毎日車を使っているので割高になっています。
年金は16000円。食費は20000円。その他は畑や田んぼに使う道具や本、アマゾンやNPOへの支援などで30000円。
ぼくは奨学金がなく、保険もまだ親の扶養のままなのでその費用はかかっていません。
この稼ぐ時間以外は、家に遊びに来てくれる友達と釣りに行ったり、クルミを拾ってお菓子をつくったり、山の資源を生かして楽しんでいます。
とまあ、ザーッと。
ぼくが新潟の限界集落に移住してきたキッカケと現在について書いていきました。
他の地域でも色々な暮らし方があるのだと思いますがぼくの今の暮らしはこんな感じです。
今後、このタノクラのライターとして色々な人たちの暮らしを切り取っていって、ぼく自身も学んでいき、自分自身の楽しい暮らしをつくっていきたいです。
これから、どうぞよろしくお願いします!!
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