
東京が合わずに田舎にUIターン…後ろ向きの理由で移住したら”都落ち”?
2020.3.6
2020.3.6
こんにちは。島根に地方移住したはまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
「地元は何もない!田舎とオサラバして東京行きてェ〜!」
田舎に来て地域の若者と話すと、3人に一人ぐらいの割合で都会に憧れる人がいます。
それ自体は全く問題なく、むしろどんどん上京すべきです。
問題は上京してから東京が合わなかったときにどうするか。
苦しいのなら、地方移住することも一つの手段。
しかし、地元の友人に大口を叩いた手前、”都落ち“と思われるのが不安で地方に帰るに帰れないという人もいるとか。
後ろ向きな理由で地方移住を決断すると、逃げたように感じる気持ちはよくわかります。
大切なのは、あなたにとっての都がどこかですよ。
無理して東京に居続けるのはやめましょう。
この記事の目次
「田舎出身者は東京に憧れる人は多い。」
昔から聞いたことがあるし、地方移住して田舎の若者と話すように実体験からも間違いないと感じますが、実際のところはどうなんでしょうか?
2016年に行った第8回人口移動調査によると、東京在住者のうち東京育ちは54.4%。
約半数近くが地方出身者で、特に東北・中部・北陸出身が多いそう。
東京に住んだことがある人は感じたかもしれませんが、東京出身者ってあまり出会わないんですよね。
東京には、県外からの移住者が集まっていることがわかります。
さらに、住民基本台帳人口移動報告(2018年)によると、東京都の転入超過数は7万9844人でダントツです。
年齢は20~24歳が最も多く(7万5103人),15~19歳(2万6665人)→25~29歳(2万5625人)と続きます。
一方で都心に移動した人のうち、約20%の人がUターンしているというデータもあります。
理由は様々でしょうが、挫折してふるさとに帰郷する人も少なくないことでしょう。
都会が合わなかっただけなので、全然恥ずかしいことではありません。
“都落ち“という言葉は、進学や就職で実際に使われるのをしばしば耳にします。
辞書によると、”都落ち”は以下のような意味です。
1 都にいられなくなって、地方へ逃げ出すこと。
2 都会、特に東京を離れて、地方へ転勤・転居などをすること。
噛み砕いて言うと、理想や夢を叶えるために上京したけどうまくいかずに田舎に逃げ帰るってこと。
とはいえ、正直この言葉を使う人はどうかと思います。
あからさまに、都会と地方の優劣を表す言葉だから。
映画やドラマで、主人公が仕事で辛い思いをしていて田舎の親が「帰っておいで」というシーンを一度は見たことがありませんか?
まさにあの都会との競争に負けたネガティブなイメージの言葉ですよね。
ポジティブな理由で移住する人にもからしたら、”都落ち”と言われないのか。
いいえ、人によっては移住理由は関係ありません。
都会(繁栄している場)→田舎(衰退している場)という固定概念をどこかで持っている人は多くいらっちゃいます。
なので、地方移住=”都落ち”という見方をしている人も少なくありません。
実は僕も言われた一人。
マジで腹が立ちましたよ。
東京在住ってだけで、何がそんなに偉いんだ?
この”都落ち”というネガティブなイメージが、本当に嫌だし邪魔。
田舎 < 都会
本当にこの構図なのか、東京について調べてみました。
結論から言うと、東京ってとんでもなくスゴイ都市です。
「世界一の都市はどこ?」という質問に対して、「ニューヨークまたは東京」と答えるレベルといえば伝わるでしょうか。
何がスゴいのか2つに絞って説明します。
まずは人口。
人口1300万人強で、日本一の人口なのは周知の事実でしょう。
ただ、世界の都市人口でも1位と知っていましたか?
2018年に国連が発表したランキングによると、ベスト3位は以下のとおり。
参照:国際能研
都市人口とは?
→定義は様々だが、人口が集中している中心都市と周囲の郊外都市を含めて都市圏とする考え方で算出
東京がぶっちぎりのトップですね。
次に経済力。
東京都内総生産量(GMP)は、世界各国の国内総生産(GDP)と比較して第14位というメガシティです。
出典:Invest Tokyo
東京はたくさんの人が集まり、情報が集まり、大企業が集積し、お金が集まっています。
アジアで1番の大都市は、間違いなく東京でしょう。
そんな東京を離れることは、確かに”都落ち”と言って良いレベルかもしれません。
「東京で生き残れず田舎に変える奴は”都落ち”だ」
このようなネガティブなイメージがあるからこそ、都会の生活にストレスを感じていてもUターンできないという声も聞きます。
東京貧困女子という言葉もあるように、東京で苦しい生活をしている人はたくさんいます。
全員が地方移住したら苦しさから解放されるとは言いません。
でも、問題の原因となる『お金』や『人間関係』を清算することが、地方移住によってできるかもしれません。
『住めば都』という言葉もあるとおり、あなたにとって楽しく暮らす条件は何で、あなたの都はどこかを考えてみてください。
スゴイ場所に無理して住む以上に、あなたの価値観や生活に合う場所に住む方が100倍幸せですよ。
上記については、確かに田舎は東京よりも劣っています。
それら都会のメリットは本当にあなたの求めているものでしょうか? 東京じゃないと手に入れないものでしょうか?
東京じゃないと手に入れられないものなら、辛くても踏ん張って頑張ってください。
田舎でも叶えられるなら、無理して東京にい続けずに地方移住を考えてみることをオススメします。
田舎暮らしにも、様々なメリットがあります。
田舎を一括りにすることはできませんが、都会と比べて何がチャンスなのか3つに絞ってご紹介しましょう。
東京にも負けてないポテンシャルを秘めていますよ。
田舎は余白があるので、あなたの行動次第で様々なことができます。
ライバルも少ないので、ポジションを築くことは東京と比べると超イージー。
参照:中小企業白書
2015年のデータですが、開業率のランキングは、
①沖縄
②埼玉
③千葉
④神奈川
⑤福岡
と続きます。
起業が簡単…とまでは言いませんが、地方起業はしやすいことはわかってもらえましたか?
もちろん、市場は大きくありませんが競合他社が少なくマーケティングに力を入れているところは少ないので、地域NO.1になるのは不可能ではありません。
東京で叶わなかった夢も、田舎でなら叶えられる可能性は大いにあります。
次の図を見てください。
上記は東京と僕が住む島根の人口の差を図式化したものです。
東京在住者は1/927万人で、島根在住者は1/69万人。
インパクトは13倍以上です。
あなたの気持ち一つで、地域を巻き込んで挑戦をしたり、理想の暮らしを実現したい人には持ってこい。
会社の歯車になることに嫌気が差した承認欲求に飢えてる人は、田舎暮らしを検討すべきでしょう。
個人的に地方移住者として感じる一番のメリットは、人から感謝されやすいという点。
誤解を恐れずに言うと、都会では誰にも評価されない当たり前のスキルが地方で重宝されると言うこともザラにあります。
都会に比べて地方は整っていないからこそ起きる現象ですね。
実体験で言うと、エクセル。
人並みにパソコンを触る仕事をしていた方なら、VLOOKUP関数やIF関数など使えますよね?
「それぐらい普通じゃん」と思うかもしれませんが、地方企業の中にはエクセルを一つ一つ手入力して運用していたりもするんですよね。
だから、関数で計算式を入れてあげるとめっちゃ感謝される、といったことも起こります。
東京のレベルの高い仕事についていけず、自暴自棄になっている人も大丈夫。
地方ならあなたが貢献できることは必ずあります。
安心してUターンしてください。
「ありがとう」と言われてやる仕事はやっぱりいいですよ。
ネガティブなイメージで、UIターンしたいのにできないあなたに向けて僕の考えを伝えました。
別に、上京して理想どおりにいかなかったとしてもそれはそれ。
人生は長いので、恥ずかしいことでもなんでもありません。
田舎に帰って力を蓄えるのもよし。
別の環境で心機一転頑張るのもよし。
フンドシ締めなおして東京で頑張るもよし。
何をしたっていいんです。
周りからなんと言われようと、自分の選択に自信を持とう。
田舎暮らしも悪くないですよ。
今一度言います。
無理して東京に居続けることないですよ。
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