
地方の人手不足を解消するための4つの方法
2020.3.14
2020.2.11
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ある日。タノクラ編集部にて・・・。
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今年はタノクラ編集部も夏休みを取ろうかしらね🙋
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バカンス🌴バカンス🌴
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タノクラ編集部の財政状況的にハワイは無理じゃぞ。
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フジコさん!それなら「瀬戸内のハワイ」に来てみませんか??
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そしてあなたは😲?
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僕は「さかえる」といいます!!
瀬戸内のハワイと呼ばれる、山口県周防大島(すおうおおしま)で活動しているのですが、「楽しく暮らして悪いのか」というタノクラのコンセプトは面白いな〜と思っていて、いつも見させてもらっています!
ぜひ、一度遊びにに来てください!
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それは気になるわね!!
そうしたら、今回は私がタノクラの取材で周防大島に行こうかしら💖💖
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ぜひぜひ!!!
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さかえるさん(@sakaeruman)
政府系金融機関のサラリーマンとしての安定を捨てて、「瀬戸内のハワイ」と呼ばれる山口県周防大島に移住。高齢化率7割という世界でもトップレベルの過疎地域で集落支援員として活動している。
この記事の目次
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素晴らしい景色💖💖
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フジコさーーん!こんにちは!
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すごい景色ねぇ!!
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よろしくお願いします!
いや!ホント海がきれいなんですよね〜!
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分かりました!周防大島は瀬戸内海に浮かぶ島で、ちょうど山口と愛媛の間くらいの場所にあります。
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島へはどういうアクセスがあるの?
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大島大橋がありますので、本州からはマイカーやバスでアクセス可能です。
また、愛媛の三津浜港からフェリーも出ていますので、四国からは海路でアクセスできますね!
島は1週160kmで、人口は1.5万人程です。
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意外とアクセスが良くて驚いたわ。
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そうなんですよ!
でも、僕が活動しているのは島の中でもより奥の方の白木半島という場所になります。
6集落380人の小さなエリアで高齢化率は7割近いんですよね。
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日本の中でもかなり高齢化率が高い地域になるんじゃない?
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順位 | 市区町村 | 人数 | 65歳以上人口 |
1位 | 群馬県南牧村 | 1,197人 | 60.5% |
2位 | 長野県天龍村 | 806人 | 59.0% |
3位 | 奈良県川上村 | 771人 | 58.7% |
4位 | 福島県金山町 | 1,259人 | 57.5% |
5位 | 群馬県神流町 | 1,096人 | 56.1% |
6位 | 高知県大豊町 | 2,215人 | 55.9% |
7位 | 福島県昭和村 | 725人 | 54.8% |
8位 | 徳島県上勝町 | 841人 | 54.4% |
9位 | 高知県仁淀川町 | 2,994人 | 53.9% |
10位 | 奈良県御杖村 | 948人 | 53.9% |
11位 | 奈良県東吉野村 | 935人 | 53.7% |
12位 | 山口県上関町 | 1,504人 | 53.7% |
13位 | 和歌山県古座川町 | 1,489人 | 52.7% |
14位 | 山口県周防大島町 | 8,914人 | 51.9% |
15位 | 長野県大鹿村 | 520人 | 50.8% |
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平成27年のデータだと、群馬県南牧村が高齢化率60%で日本一でした。
周防大島町は51%で14位だったのですが、白木地区に絞ったら日本一に近い高齢化率でしょうね。
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集落支援員として活動しています。
集落支援員は総務省が2008年から始めた制度で、限界集落を巡回し住民のサポートや地域おこしなど幅広い支援をするのが役割ですね。
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空き家の見える化や移住希望者のアテンド・イベントの開催・WebサイトやSNSでの発信などですね。
最近では、地域の方向けにパソコンやスマホの使い方に関する相談会を実施しました。
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集落支援員としての役割は、地域の人のサポートだけでなく移住者のアテンドなどもあって広いのね。
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そうですね。ゴールは白木半島地区を持続可能な地域にしていくことです。
そのために「①新しい人の流れを作る」「②移住者の希望を叶える」「③安心安全な生活を実現する」ということを基本的な指針として活動をしています。
僕自身、2019年月に移住してきたばっかりなので、1つ1つ取り組んでいるところですね。
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島での暮らしはどう?
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もともと、移住をする際に島の眺望に惚れたところもあるので、海のそばで毎日過ごせるのは最高ですね!
海も内海なので穏やかで、夕日が沈む様子は毎日見ても飽きません。
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きれいですよね〜!!
周防大島に来る前は東京で働いていたのですが、ビルに囲まれていた当時は想像もできなかったような暮らしができていますね!
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昼下がりに🌸みがてら、ちょっとお散歩。
東京のオフィスにいたころには考えられなかったけど、今やこれが日常。 pic.twitter.com/6b1p40tRfQ
— さかえる🏝 (@sakaeruman) 2019年4月4日
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そうですね!
自宅も職場も自然に囲まれています。
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「もともとは、どんなことをしていたのか?」と「なぜ周防大島に移住したのか?」を教えてくれるかしら?
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分かりました!
もともとは政府系の金融機関でサラリーマンをしていました。
職種は法人営業で、企業の財務状態に合わせて資金調達の方法をアドバイスするのが主な業務内容でしたね。
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確かに「ど安定」の仕事ね。
なぜ安定の仕事を捨てて日本でトップレベルの高齢化地域に移住したの?
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理由はいくつかあるのですが、大学時代から「社会貢献をしたい」「自分の力を発揮できる場所で活動したい」という青臭い思いはありました。
なので、日本の未来を創っていけると思って政府系金融機関に就職したんです。
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ありがとうございます。
企業や業界の将来と正面から向き合う仕事はやりがいもありましたし、一緒に働く人達も素晴らしい方ばかりでした。
そんな折、入社3年目に広島に転勤することになったんです。それが転機になりました。
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どんな変化があったのかしら?
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転勤してからは、広島・山口・島根の地場企業を回ったのですが、人口減っていく世の中の厳しさを身をもって感じましたね。
10年20年単位で収支の予想を立てるのですが、人口が減っていくのは確実なので、どうしても売上が増えるストーリーが描けないんですよ。
「日本のため」「地域のため」と、本気で考えていたので無力感を感じましたね。
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融資をする立場だからこそ、よりシビアに見えてくるのね。
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そうなんです。
それまで、東京で偉そうに事例を調べて、「やったふり」をしていた自分が嫌になってしまいました。
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ありがとうございます。
そんなことを考えていた時に、身近な人の「死」がありました。
本当に大切な人の死を目の当たりにした時に、「彼は自分がやりたいことが出来ていたのか?」「僕も生きているうちにやりたいことをやる必要があるのでは?」と考えるようになったんです。
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でも、そういったキッカケもあり「30代という一番気力も体力もある年代を何に使おうか?」と考えるようになっていきました。
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そうですね。
自分の中で考えた結果、少子化が進む最先端の現場でプレーヤーとして泥臭く頑張ろうという思いが強くなっていきました。
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まさにフジコさんが言う通りで、「高齢化率7割」って日本一どころか世界一だと思います。 世界で最先端の変化が起こる地域に入り込んで挑戦するのって、最高に面白そうじゃないですか??
でも、高齢化率が一番高い地域って10年耐えれば、世界で一番始めに高齢化率が下げ止まるんです。
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でも、大企業を辞めて地方移住するのは、かなり勇気が必要だったんじゃない?
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確かに勇気が必要な決断でした。
一番の不安は収入面でしたね。
実際、年収は5分の1になりましたし・・・・。
でも、4年間の貯金・住居ゼロ・教育費のシミュレーションなどに関しては抜け目なくしっかり詰めてから行動しました。
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収入面以外ではどんな不安があったのかしら?
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「大手金融機関勤務」というレールから外れることにも少し不安がありました。
「自分は優秀で差別化できてる」というプライドを捨てられずに、しがみつこうとしていたんだと思います。
でも、そんなピカピカの企業でコテコテのプライドにまみれていた中でも、漠然とした「このままでいいのか?」という不安はあったんですよね。
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まさに、そうなんです!
プライドという「自分をよく見せたい」という”お化粧”はすぐに見透かされると思います。
自分との会話をサボらず「ホントはどうしたいのか?」「何ができたら幸せなのか?」「どんなことが面白いのか?」を自分に問いかけることが重要ですね。
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さかえるさんと奥さんのイラスト
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あっ!気づかれてました?笑
そうですね。
実は周防大島に移住したのは妻の意向も大きかったんです。
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どんな意向だったのか、ぜひ聞きたいわ✨
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まず、妻も僕も自然や動物が好きなので自然豊かな場所で暮らしたいというのは前提としてありました。
また、妻は広島の出身だったので、岡山・広島・山口あたりが候補になるかなと・・・。
そこで移住フェアや回帰支援センターなどの協力を得て周防大島に出会ったという感じです。
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素敵だわ💖
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ちょっと照れますね笑
夫婦である以上、人生設計って僕1人のものではないので、妻と一緒に長い時間をかけて考えました。
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そうですね。
意思決定者が増えるので準備が大変だったり、時間がかかったりしますが、その分楽しいことも多いですよ!
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基本は「①新しい人の流れを作る」「②移住者の希望を叶える」「③安心安全な生活を実現する」という指針に沿って活動していこうと思います。
その中の具体的なアクションとして、「空き家を活用した拠点づくり」は既に動き始めていますね!
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まだまだ詰めるべき点はたくさんありますが、「疲れた時に帰ってこれる誰かにとってのホームグラウンド」のような場所にしていきたいです。 かつての僕のように「自分は人生で何を成し遂げるべきなのか」と悩んでいる人が、周防大島の自然に囲まれてゆっくりと自分を見つめる場所を提供できればと思っています。
_人人人人人人人人_
> 古民家借りた <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄・海まで徒歩30秒のボロ家
・だけど中身は文化財級
・廃材いただいてお金をかけずに自分で改修今まで二の足踏んでましたが頑張ります。まず片付けしてDIYで何とかします!一緒にやりたい人山口県にカモン!https://t.co/Y0tPLKZBIY pic.twitter.com/7kgAsHjtAc
— さかえる@月給40万減った元銀行員 (@sakaeruman) 2019年6月3日
個人の暮らしでは、どんなことをしていきたいの?
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月並みな表現になってしまいますが、僕も妻も笑顔でいられるような幸せな暮らしを実現していきたいと思っています。
そして、幸せのためには「自分が成長していること」「家族や友人と良い関係を築けていること」「コミュニティに貢献していること」の3つが重要と言われています。
ですので、妻や家族との時間も大切にしながら、白木半島地域に貢献できるような活動を推し進めていきたいですね。
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トヨタ自動車社長、豊田章男氏は「終身雇用は難しい」という発言をし、大きな話題になりました。
そして、実際にさかえるさんも、大企業に勤めながら「このままでいいのか?」という漠然とした不安を感じていました。
このように、今の日本では「大企業=安泰・成功」という図式は崩壊してきています。
では、何が成功で何が幸せなのでしょうか?
それは、1人1人違うのだと思います。そして、1人1人が自分の幸せを求めて働き方や暮らし方を選べるような時代になってきているのです。
今回の取材を通して「今後も、様々な暮らしの取材を通して楽しく暮らせる人を増やしていこう」と決意を新たにしました。
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